- 50代だからこそ学び直しをすべき理由は、時間に余裕が出てくるから
- 50代の社会人が学び直しをするのにおすすめの資格/分野7選
- 50代が学び直しをする方法は4つある
- 50代が学び直しをする時の注意点
今回の記事では、50代の社会人が学び直しをする理由や方法について解説します。
また、おすすめの資格や分野についても具体例を挙げて解説します。
- 50代で、「学び直し」をするメリットを知りたい
- 「学び直し」の具体的な方法や分野を知りたい
このような方は、記事を読んで今日から学び直しをスタートさせてください。
この記事の目次
【結論】50代だからこそ学び直しをすべき
健太
最近、同僚から「学び直し」をしてるって聞きまして。
リスキリングとかリカレント教育とか言ってた気がするんですけど、私もすべきなんでしょうか?
業務に必要な学習はもちろんしてますけど、若手でもないのに業務に直結しない内容を勉強することに意味があるのか…。
おっしゃる通り、「学び直し」には業務に直結しないものもあります。
せっかくなので、50代からの学び直しの理由をご説明させてください。
Restudy編集長 風間
50代は時間に余裕が出てくる年代であるから
50代だからこそ学び直しをすべき理由として、50代は時間に余裕が出てくる年代であるからです。
50代は子育てが一段落し、時間に余裕が出てくる年代であると言えます。
第1子を産む平均年齢が29.7歳(2021年時点)なので、50歳頃に子供が成人を迎えると考えると、この頃から自分のための時間が増えると考えられます。(参考:MHLW)
以下のように、2021年度の調査では、6歳未満の子を持つ親は、1~5時間程の育児をしていることが分かりました。
子供が独り立ちしてからは、男性は1時間程、共働きの女性は3時間程を「学び直し」の時間に充てることができると言えます。
世帯 | 性別 | 育児の時間 |
共働き世帯 | 男性 | 1.03時間 |
女性 | 3.24時間 | |
男性のみ家庭外で働く世帯 | 男性 | 1.06時間 |
女性 | 4.56時間 |
50代の社会人が学び直しをするのにおすすめの資格/分野7選
健太
最近は時間もできてきたし、学び直してみてもいいかもな…。
ただ、「学習」といってもいろいろありますよね?
おっしゃる通り、身に着けるべきスキルは人によって異なります。
ここからは、自分に合った学習内容・学習期間を見極めて、学習の方向性を探っていきましょう。
Restudy編集長 風間
- MOS
- ITパスポート
- ビジネススキル
- TOEIC
- 簿記
- ファイナンシャルプランナー
- プログラミング言語
①MOS(Word/Excel/PowerPointが使いこなせることを証明できる)
50代の社会人だからこそすべき学び直しの資格1つ目は、MOSです。
MOSの正式名称は、「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」で、マイクロソフト社が主催する、Excel・Word・PowerPointなどのMicrosoft Office製品の知識・操作スキルを客観的に証明する資格です。
50代というと、一番の武器は、経験値の高さであると言えます。
一方で、最近の業務に用いられるExcel・Word・PowerPointのスキルは、経験年数では証明しにくいものです。
MOSを取得することは実践的なパソコンスキルを有することの証明となり、転職時のアピールとしても活用できます。
MOSは、生産性向上を目的に大手総合商社や金融機関の社員教育にも採用されるなど、DXやリスキリングが注目されるいま、企業が求める必須スキルとして活用ニーズが高まっています。
以下にMOSの資格についてまとめているのでぜひ参考にしてください。
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト) | |
試験科目 |
|
試験会場・日時 | 全国1500の会場で毎日実施 |
試験時間 | 50分間 |
必要な勉強時間 | 【一般レベル】完全初心者で80時間程度 【上級レベル】一般レベルの勉強時間+50時間程度 |
試験は実際にパソコンを操作する実技形式で行われます。
- MOSを学習することで、DX化が注目される中、必須のスキルを得られるから
- MOSは、短時間で取得することのできる資格だから
- MOSは、ITが不可欠な業務においても活躍できることのアピールになるから
MOSは全国各地で毎日実施しているというのがおすすめのポイントです。
また、毎日1時間程度勉強すれば、1ヶ月半程で取得できるので、初めて学び直しをする方や、働きながら学び直しをしたい方におすすめです。
Restudy編集長 風間
健太
1か月半で取得できるなら現実的ですし、MOSに挑戦してみるのも良いですね。
どうやって勉強すれば良いのか教えてもらえますか?
MOSは独学でも取得できる資格なので、まずは本や教材といった低価格でできる勉強方法がおすすめです。
以下におすすめの本を紹介しているのでぜひ参考にしてください。
MOS Excel 365対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター)
②ITパスポート(ITに関する基礎知識を証明できる)
50代の社会人だからこそすべき学び直しの資格2つ目は、ITパスポートです。
ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
具体的には、技術・経営・プロジェクトマネジメントなど幅広い分野の総合的知識を問う試験です。
特に技術分野に関しては、毎年試験要項が改定されることからも、常にタイムリーな最新知識を学ぶことができると言えます。(参考:情報技術者試験情報安全確保支援士試験 試験要項)
「IT」パスポートとありますが、応募した社会人の82%は非IT系企業に務める方です。
以下にITパスポートについてまとめているのでぜひ参考にしてください。
ITパスポート | |
試験科目 |
|
試験会場・日時 | 全国で2回(4月と10月) |
試験時間 | 120分間 |
必要な勉強時間 | 平均150時間ほど |
参考:生涯学習のユーキャン
- ITパスポートを学習することで、最新の知識を得られるから
- ITパスポートは、非IT企業で勤務していてもIT知識があることのアピールになるから
- ITパスポートは、業務に直結する技術・経営・マネジメント手法を学ぶことができるから
1日に2時間勉強した場合には、ITパスポート取得に2ヶ月ほどかかるでしょう。
日頃の業務をイメージしながら学習すると、より知識が定着しやすいかもしれませんね。
ITパスポートの合格率は約50%なので、ぜひ気軽に挑戦してみてください。
Restudy編集長 風間
働く君
確かに、テクノロジ系は馴染みがないので、どうやって業務に活かすかを考えながら勉強すると良いかもしれません。
そろそろ勉強、始めてみようかな。
③ビジネススキル(仕事に直接的に活かせる)
50代の社会人だからこそすべき学び直しのスキルは、ビジネススキルです。
ビジネスを30年近く経験している今、なぜ改めてビジネススキルを学ぶのか?
それは、変動の激しい現状に合わせて、スキルも柔軟に学習しなおす必要があるからです。
例えば、マネジメントの各層ごとに求められるビジネススキルについて説明した「カッツ理論」では、以下のようなスキルが挙げられています。
下に行くほどに、組織の上位層で必要とされるスキルになっています。
- 技術スキル:インターネットなどを用いた情報収集・スケジュール管理
- 人間関係スキル:リーダーシップ能力・コミュニケーション能力
- 概念スキル:ロジカルシンキング・クリティカルシンキング
参考:日本の人事部
経営層を経験することの多い50代では、特に概念スキルが求められます。
具体的には、変化の激しい社会や、複雑な問題に対して解決策を見つけ出す能力が挙げられます。(参考:RESKILL)
異なる視点や意見を取り入れ、解決策を見つけるためのキーワードとしてクリティカルシンキング・ロジカルシンキングがあります。
日本語では、「批判的思考」といいます。
与えられている現状・問い・条件について物事の本質を見極め、「本当にこれで良いのか」と前提から疑う思考法のこと。
矛盾点を見つけやすくなったり、新たなアイデアが生まれやすくなったりします。
参考:RESKILL
50代の皆様は多くの経験を積んできているからこそ、過去の経験に基づいて判断を下すことが多いと思います。
しかし時には、概念スキルを身に着けるために「本当にこれでいいのか」と前提を疑ってみるのもいいかもしれませんね。
日本語では、「論理的思考」といいます。
課題や問題に対して、考え方に筋道を通し主張と根拠を論理的に説明する思考法のこと。
話合いや思考錯誤の過程において、新たな視点を持って解決策を見つけられます。
自身の考え方を周囲のメンバーに共有する方法としても、ロジカルシンキングを意識してみてください。
これらを身に着ける方法としては、インターネット・SNS・本・論文などがあります。
資格のような証明できるスキルではありませんが、激動の時代の中、成長し続けるためにもぜひ学びなおしてみてくださいね。
Restudy編集長 風間
働く君
最近は特に、時代の変化が激しい気がするし…。
これまでの経験と、時代の変化に合わせた新しい考え方とを活用してみるのはいいですね。
④TOEIC(英語能力を証明できる)
50代の社会人だからこそすべき学び直しの資格3つ目は、TOEICです。
TOEICは、「知識・教養としての英語ではなく、オフィスや日常生活における英語によるコミュニケーション能力(参考:ETS TOEIC)」を証明する資格です。
具体的には、以下の4つの能力が測定されます。
- Listening(聴く)
- Reading(読む)
- Speaking(話す)
- Writing(書く)
TOEICには、特定の文化を知らないと理解できない表現はなく、誰もが公平に受けることができる「グローバルスタンダード」であることも特徴です。
TOEICのテスト結果は、「合格/不合格」ではなくスコア(点数)で表示されるので、「現在地の正確な把握」が可能です。
50代の社会人だからこそすべき学び直すべき理由は、英語力が企業に求められているからです。
業務では英語を使用しないと考えていませんか?
- ビジネスパーソンに必要なスキル1位が英語(回答企業の82.6%が「必要」と答える)
- 社員に不足しているスキル1位が英語(回答企業の67%が「英語」と答える)
- 人材採用・異動時に英語能力を求める企業数は3年で2倍に(18%から36.7%に)
2019年時点で、「今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキル」として、リーダーシップやコミュニケーション能力よりも「英語能力」が求められています。
以下にTOEICの資格についてまとめているのでぜひ参考にしてください。
TOEIC |
|||
試験科目 | Listening & Reading | Speaking & Writing | Speaking |
試験会場・日時 | 全国70以上の会場で毎月1回(午前/午後) 実施 | ||
試験時間 | 120分間 | 80分間 | 20分間 |
必要な勉強時間 | 100点上昇させるのに200~300時間 | ー | ー |
- TOEICを学習することで、多くの企業で求められる「英語能力」が身に着くから
- TOEICは、上場企業の6割が能力測定に使用しているから
- TOEICは、「合否」ではなく「点数」にて正確な能力を測定できるため
参考:FeLLowSHiP
TOEICには、上記3種類のテスト以外にも、「TOEIC Bridge」という初心者向けのテストがあります。
ご自身のレベルや、身に着けたいスキルに合わせて受験してみてくださいね。
Restudy編集長 風間
働く君
正直、これまでは英語から逃げてたし、TOEIC受験してみようかな。
1日に2時間勉強すると、3か月で100点上昇か…。
コツコツ勉強して、その都度結果が出るのは嬉しいな。
⑤簿記(金融・経理で活かせる)
50代の社会人だからこそすべき学び直しの資格4つ目は、簿記です。
簿記は、経営成績と財政状態を知るために、経営活動を記録・計算・整理する能力があることを証明する資格です。
簿記は、年間約60万人の方々が受験する、信頼性の高い資格で、金融や経理で活かせます。
簿記を特におすすめする理由は、学習教材が手に入りやすいためです。
「cpa learning」の運営元は、大手公認会計士資格スクール「CPA会計学院」を経営している「CPAエクセレントパートナーズ株式会社」です。
勧誘や営業などはありませんので、安心して学習を進められます。(参考:簿記3級の通信講座・スクール)
以下に「履歴書に書けるレベル」である2級の日商簿記についてまとめているので、ぜひ参考にしてください。
日商簿記 2級 | |
試験科目 |
|
試験会場・日時 | 全国の会場で年3回 実施
(ネット試験*の場合は、毎週~毎月) |
試験時間 | 90分間 |
必要な勉強時間 | 【3級取得済】100~200時間程度 【初心者レベル】最低200時間 |
*ネット試験については、「ネット試験の受験方法」を参考にしてください。
- 簿記は、無料の学習教材があり、学習を始めやすいから
- 簿記は、経営や財政についての知識があることのアピールになるから
- 簿記は、実務経験に匹敵するほどの評価をされているから
参考:税理士の転職日誌
「簿記」はよく聞きますが、10人に2人しか合格することのできない難易度の高い資格です。
企業の経営状況や方針を考えるためにも、この機会に学びなおしてみてもいいかもしれませんね。
Restudy編集長 風間
⑥ファイナンシャルプランナー(日常生活で活かせる)
50代の社会人だからこそすべき学び直しの資格5つ目は、ファイナンシャルプランナーです。
ファイナンシャルプランナー技能資格(FP)は、資金計画を立て、経済的な側面から目標実現に導く「ファイナンシャル・プランニング」に必要な知識を身に着ける資格です。
相談者の夢や目標が実現するようにサポートする専門家「ファイナンシャルプランナー(FP技能士)」になることを目指します。
具体的には以下のようなテーマがあります。
- 家計管理
- 教育資金
- 住宅資金
- 税制
- 介護・医療費
- 老後の生活設計
- 年金・社会保険
- 資産運用
- 保険
- 相続・贈与
参考:日本FP協会
50代の社会人だからこそ学び直すべき理由は、FP技能資格が家計見直しに活用できるからです。
子供が独り立ちした後、教育資金の代わりに医療費の貯蓄を始めるなど、家計の構造が大きく変わるでしょう。
FP技能資格を学習することによって、人生や日常生活に必要な経済的知識を身に着けることができます。
以下に「基礎的なレベル」である3級のファイナンシャルプランナー技能資格についてまとめているので、ぜひ参考にしてください。
ファイナンシャルプランナー技能検定 3級 | |
試験科目 |
|
試験会場・日時 |
全国の会場で毎月 実施 |
試験時間 | 学科90分間/実技60分間 |
必要な勉強時間 | 80~150時間 |
参考:生涯学習のユーキャン
- FPは、自分の日常生活に役立つ知識を身に着けられるから
- FPは、経営やリスク管理についての知識があることのアピールになるから
- FPを学ぶことで、講演や記事執筆など活躍フィールドが広がるから
参考:日本FP協会
ファイナンシャルプランナー資格を学ぶことで、住宅ローン・年金・相続など、今後の人生で必要不可欠な知識を身に着けることができます。
安心してご自身の人生を進めるために、ファイナンシャルプランナー資格のための学習を検討してみてくださいね。
Restudy編集長 風間
⑦プログラミング言語(仕事の幅を広げられる)
50代の社会人だからこそすべき学び直しのスキル2つ目は、プログラミング言語です。
言わずもがな最近はDX化が進められ、業務にIT知識は欠かせません。
一口に「プログラミング学習」といっても、プログラミングには様々な言語(適用されるルールの種類)があります。
Restudy編集長 風間
プログラミング初心者に最適の言語としては、以下が挙げられます。
- Ruby:直感的にコーディング*できる
- Python:読みやすい・書きやすい
- PHP:教材や情報が豊富
- JavaScript:分かりやすい・成果を確認しやすい
- C#:ゲーム制作できる
*コーディングとは、プログラムを書くこと・データをコードに置き換えること。
参考:RUNTEQ BLOG doda
健太
どの言語を選べばいいんですかね…?
実際に業務に活用するというよりは、まずは「プログラミングとはなんぞや」が分かればいいと思ってるんですが…。
身近なもの・イメージしやすいもの、に関するプログラミングをしてみるのがおすすめです。
例えばJavaScriptは、Web記事作成に使用される言語ですので、イメージしやすく、コーディングの結果をすぐに確認(プログラム言語によっては、コーディングを画面上で確認できないものがあります)することができます。
ここで紹介した言語は、教材や情報(エンジニアブログなど)が豊富にあるので、挫折しにくく、学習を継続しやすいと言えます。
Restudy編集長 風間
50代が学び直しをする方法
健太
仕事を含めた自分の人生のために、今日からでも学び直しをしてみようかな…。
人生100年時代ですしね!
おっしゃる通り、業務内外で活用できるスキルを得られるのが「学び直し」のステキなポイントです。
ここからは、学び直しの方法について具体的に見て行きましょう。
Restudy編集長 風間
- 通信講座
- 本や参考書
- アプリ
- YouTube
方法①:通信講座で勉強する
50代が学び直しをする方法1つ目は、通信講座で勉強することです。
- モチベーションを維持しやすい
- カリキュラムが充実している
通信講座は、事前に料金を支払ったことによる「サンクコスト効果」が期待できます。
説明しよう。
サンクコスト効果とは、過去に投じた資金や努力が「もったいない」と感じ、行動を続けてしまう心理的傾向のことである。(参考:マーケMEMO)
Restudy編集長 風間
つまり、料金を先に払ってしまうことで、「学び直し」を継続させやすくするメリットがあります。
サンクコスト効果は、必要な学習期間が長い資格を取得する際には、大きなサポートになります。
一方で、「他のサポートがなくても頑張れる」という方にとっては、以下のようなデメリットが挙げられます。
- 月額/年額が必要
- 自分のペースで学習しづらい
各種通信講座によって、料金設定などが異なりますので、ご自身にあったものを選んでくださいね。
特にTOEICを学習する際には、「スタディサプリENGLISH」を活用するのがおすすめです。
「スタディサプリENGLISH」の利用者数が多い理由を以下にて説明します。
キャリアアドバイザー西園寺
- 月額2,178円~
- 最短3分/1回で学習できる教材
- 継続しやすい仕組み(ゲーム感覚・学習時間チェック)
- 目的別の講座(ビジネス英語・TOEIC対策など)
働く君
なにやら初回1週間は無料らしいですし、始めてみてもいいかもしれません!
TOEIC何点目指そうかな…。
方法②:本や参考書で勉強する
50代が学び直しをする方法2つ目は、本や参考書で勉強することです。
- 学習スピードを調整できる
- わからない⇒調べる⇒周辺知識を覚える
- 最新盤の参考書から、最新知識が得られる
- 網羅的な情報を得られる
- その都度調べる手間がいらない
過去に資格取得をしたことがある方、日常的に業務関連の学習をしている方には、自身のやり方で学習を進められる本や参考書による学習をおすすめします。
特にITパスポートのような、毎年情報が更新される資格を学習する際は、最新版の参考書を購入することをおすすめします。
キャリアアドバイザー西園寺
- 持ち運びにくい
- 学習習慣がない場合には、学習ハードルが高い
書き込んだり付箋を貼ったりして、自分用にアレンジできる反面、かさばったり荷物になったりすることで、持ち運びにくいと感じることもあるでしょう。
このようなデメリットを解消し、通勤時間にも学習を進める方法として、電子端末で読める「Kindle」がおすすめです。
その中でも特に、定額で読み放題の「Kindle Unlimited」をご紹介します。
- Amazonが提供する電子書籍サービス
- 定額で利用できるサブスクリプション
- 月額980円
- 200万冊以上が閲覧可能(資格関連書籍は2千冊以上)
資格関連書籍だけでなく、小説や漫画も読めるので、試して損はないと言えます。
方法③:アプリで勉強する
50代が学び直しをする方法3つ目は、アプリで勉強することです。
- いつでもどこでも学習できる
- スキマ時間を有効活用
- 無料サービスが豊富
- 講義動画・クイズなど学習方法が豊富
無料版アプリが多いため、本格的に学習を始める前に、問題の雰囲気や難易度を知るためにインストールしてみるのはおすすめです。
一方で、「無料だからこそのデメリット」もあります。
- 無料アプリの場合、広告が表示される可能性あり
- 他の誘惑がある(ゲームアプリやSNSなど)
- まとめなおし・メモの習慣が身に着きづらい
- 網羅的な情報を得にくい
初めての分野を学習する際には、参考書や通信講座などで網羅的に知識を得る必要があると言えます。
手軽にいつでも学習できることがアプリの一番のメリットです。
自宅での学習に加えて、通勤中などのスキマ時間に補助としてアプリでの学習を追加すると良いでしょう。
Restudy編集長 風間
方法④:YouTubeで勉強する
50代が学び直しをする方法4つ目は、YouTubeで勉強することです。
- 動画本数・投稿者が多いため、自分に合った動画を選べる
- 無料で視聴可能
- 学習スケジュールが立てやすい
- 有名講師による動画も多数
動画の本数や再生時間から、「今週は動画を5本見よう」といったようにスケジュールを立てやすくなります。
「有名講師による動画」について、例えば「Morite2 English Channel」は著書50冊以上・武田塾英語課課長の有名講師によって製作されています。
まずYoutubeにて知識を得た後で、参考書や過去問を解いていくと、苦手意識を感じることなく学習を進めていくことができるでしょう。
- 広告が表示される
- 目的の情報があるか、一目で分からない
- 基本的にはインプットしかできない
東洋経済による「無料が最高!「資格試験対策」はこのYouTube12選」など、多くのまとめサイトにて取り上げられているYoutuberを参考にして、ご自身に合った動画を見つけるといいでしょう。
50代が学び直しをする時の注意点
健太
50代の今だからこそ、学び直しが必要なんですね!
早速、教材を集めて学び直しをしようと思ってるんですが、なにか気をつけておくべきことはありますか?
50代が学び直しをする時の注意点についてまとめました。
不安なことはなくして、無理のない範囲でスキルアップをしましょう。
Restudy編集長 風間
- 注意点①:仕事と両立できる範囲で学び直しをする
- 注意点②:勉強費用を会社が負担してくれる場合もあるので確認する
注意点①:仕事と両立できる範囲で学び直しをする
50代が学び直しをする時の注意点は、仕事と両立できる範囲で学び直しをすることです。
始業前後の1時間や通勤時間など、ご自身の生活リズムを崩さない範囲で頑張りましょう。
特に注意すべきポイントは以下の通りです。
- スケジュールに余裕を持って資格試験に申し込む
- 毎日決まった時間に学習する
- 「できなかったことをする日」を設けて、学習負債をつくらない
- 複数分野を並行して学習しない
毎日同じ時間に学習しようとしても、急な予定によってできなくなる日もあるでしょう。
1日の学習量を安定化させるために、前もって1週間に2時間ほど、「できなかったことをする日」を設けてみてください。
もし、スケジュール通り学習負債(しなければならない学習が残っている状態)をつくらずに進められた場合は、「できなかったことをする日」を復習や息抜きに活用してもいいですね。
注意点②:勉強費用を会社が負担してくれる場合もあるので確認する
50代が学び直しをする時に注意すべきは、勉強費用を会社が負担してくれるかの確認です。
多くの企業では、資格取得支援制度があります。
資格取得にかかる費用の一部を負担するものや、報奨金が発生するものなどが挙げられます。
その他にも、社会保険として勉強費用の一部を負担してくれる国の制度があります。
- 勉強にかかった費用の20%(最高10万円)まで支給
- 厚生労働大臣の指定を受けた講座が対象
- 簿記、TOEICなどの講座がある
「これ気になるな」と思う資格やスキルを見つけたら、会社や国が勉強費用を負担してくれないか、の確認をすることをお忘れなく。
キャリアアドバイザー西園寺
まとめ:50代から学び直しをしてさらなるキャリアアップをしよう
いかがでしたか。
この記事では、「50代の社会人が学び直しをする理由や方法」について解説しました。
また、おすすめの資格や分野についても具体例を挙げて解説しました。
「なにか始めてみようか」「人生の折り返し地点でさらにスキルを向上させてみようか」と思われている方は、今回解説した学習方法を参考にして、学び直しのファーストステップを踏み出してみましょう。