【実態】新卒の「3人に1人」以上が務める会社をブラック企業だと思っている | 対処法,特徴も

今回は、入社した会社がブラックだった時の対処法やブラックな会社の特徴を解説していきます。

また、新卒で入ったブラック企業を辞めるメリット・デメリットや実際の口コミなども紹介します。

上記に当てはまる人は、ぜひこの記事を最後までご覧ください。

新卒（20代）の「3人に1人」以上が自分の会社がブラックだと思っている

そもそもブラック企業とは「労働法に違犯するような働き方」を強制する企業

実は、厚生労働省において「ブラック企業」についての定義はありません。

しかし、一般的にブラック企業と言われる企業の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

参考：京都新卒応援ハローワーク「ブラック企業について」

紹介した特徴以外にも、劣悪な環境での労働やそれ改善しない体質を持ち、労働法に違犯するような働き方を強制する企業を、一般的に「ブラック企業」と言えます。

20代の33.9%が自分の会社を「ブラック企業だと思う」と回答

日本労働調査組合が実施した調査によると、少なくとも20代の3人に1人が自分の会社をブラック企業だと思っていることが分かりました。

また、年代別にみると20代が33.9%、30代が33.5％、40代が25.9%と、若い世代にいうほどブラック企業だと思う割合が高いことが分かります。

ブラック企業だと思うよくある理由1位は「サービス残業」

同じ調査で、ブラック企業だと思う理由の1位は「サービス残業（26.9%）」でした。

また、続く2位は「ハラスメント（17.2％）」、3位「長時間労働（15.8％）」、4位「残業が多い（13.7％）」でした。

1.3.4位の理由から、残業の扱い・労働時間がブラック企業かどうかの判断に大きく影響を与えていることが分かります。

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新卒で入社した会社がブラックだった時の対処法5選

対処法①：労働組合・合同労組に参加する

新卒で入社した会社がブラックだった時の対処法その1は「労働組合・合同労組（合同労働組合）に参加する」です。

そもそも、労働組合と合同労組については以下の通りです。

労働組合の活動に参加することで、自分の会社の労働環境を改善させることが出来る可能性があります。

しかし、ブラック企業の場合は社内の労働組合が機能していない可能性があるため、自分の会社の労働組合が機能していない場合は、社外ないし複数の企業で結成された合同労組に相談した後、徐々に社内の賛同者を集めて、最終的に自分の会社へ改善策を提示するのも良いでしょう。

対処法②：労働基準監督署に相談する

新卒で入社した会社がブラックだった時の対処法その2は「労働基準監督署に相談する」です。

そもそも労働基準監督署とは、管轄内の企業が労働関係法令を守っているかを監督する機関です。

ブラック企業で違法な労働環境で働く労働者が相談・通報し、労働基準監督署がその企業での労働環境の違法さを認めることで、企業に対して指導や書類送検などの処置を行ってくれます。

対処法③：責任を追及できるように証拠を集める

新卒で入社した会社がブラックだった時の対処法その3は「責任を追及できるように証拠を集める」です。

証拠を集めておくべき理由は、今後責任を追及したいとき、第三者にを認めてもらうことが必要になる場合があるからです。

なかでも、集めておくべき証拠は以下のようなものが挙げられます。

対処法④：労働審判を利用する

新卒で入社した会社がブラックだった時の対処法その4は「労働審判（手続）を利用する」です。

そもそも労働審判とは、解雇や給料の不払いなど、個々の労働者と事業主との間の労働関係トラブルを、その実情に即し、迅速適正かつ実効的に解決するための手続き（法的処置）の事を言います。

引用：裁判所「労働審判手続」

弁護士を雇って裁判をするのはコストや時間面でハードルが高いと考えられるので、裁判よりも手軽に法的処置が行える労働審判を利用するのはおすすめです。

対処法⑤：退職・転職する

新卒で入社した会社がブラックだった時の対処法その5は「退職・転職をする」です。

上記で紹介した対処法は、あくまで自分がその企業に当分はいることを前提としたものでしたが、どれも時間を要するものです。

したがって「すぐにでもこの職場から逃れたい…」と思っている人は、退職をするのが一番であると考えます。

しかし、ブラック企業であると退職を申し出ても「辞めさせない」と言われてしまうかもしれませんが、法律によって辞める意思を伝えてから2週間が経過すれば退職でき、また雇用者が仕事を辞めさせないのは法律違反なので、仕事が辞められないというケースはないはずです。

また、経済的なことなどから仕事を辞めることに不安を感じる人は、退職前から転職活動を行っておくことで、次の働き口を確保できた後に退職するという流れを作ることもおすすめです。

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新卒がブラックだった…と感じる企業の特徴5選

特徴①：長時間労働・過重労働を強いられる

ブラックだった…と感じる企業の特徴その1は「長時間労働・過重労働を強いられる」です。

そもそも残業とは、法定労働時間として定められている1日8時間・週40時間、週1の休日を超えた労働のことを指します。

「調査レポートVol.4|Vorkers」によると、会社員の月の平均残業時間は47時間で、4人に1人程度と最も多く回答されたのが30時間です。

一方で、過労死ラインである「月に80時間以上の残業」が続くようであれば、ブラック企業の可能性が高いといえます。

特徴②：休日が少ない・有給が取れない

ブラックだった…と感じる企業の特徴その2は「休日が少ない・有給が取れない」です。

まず休日に関しては、カレンダー通り（土日祝日・お盆・年末年始）に休日があれば、1年に120日程度の休日があり、平均的な休日数もその程度です。

また、法定労働時間をフルで働いた場合は、年間休日が105日程度になるので、それを下回った場合は休日が少ないと言えます。

一方で、年間休日が80日以下であれば、ブラック企業であると考えられます。

また有給休暇に関しては、労働基準法で「使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。」と明記されています。

そのため、適当分以内において有給が取れない場合はブラック企業の可能性が高いです。

特徴③：給与が違法に少ない・残業代が支払われない

ブラックだった…と感じる企業の特徴その3は「給与が違法に少ない・残業代が支払われない」です。

まず、給与に関しては、最低でも都道府県ごとに定められている最低賃金以上である必要があります。

そのため、給与を総労働時間で割ったときに、最低賃金を下回っている場合は違法であり、ブラック企業です。

また、ブラック企業では残業代を支払わないケースも多いです。

見込み残業代として、時間ごとで残業代が支払われない雇用契約もありますが、それでも見込みの残業時間を超えた場合は、会社は労働者に超えた分の残業代を支払う必要があります。

特徴④：離職率が高い

ブラックだった…と感じる企業の特徴その4は「離職率が高い」です。

ブラック企業の、劣悪な労働環境に耐えかねて、労働者の入れ替わりが早いことは、ブラック企業あるあるです。

また、労働者から退職の申し出ではなく、正当な理由なく解雇する「不当解雇」や、退職に追いやる「退職勧奨」があるケースも少なくありません。

特徴⑤：パワハラ・セクハラが横行している

ブラックだった…と感じる企業の特徴その5は「セクハラ・パワハラが横行している」です。

そもそも、パワハラ・セクハラの定義としては、以下の通りです。

参考：厚生労働省「職場におけるハラスメントの防止のために（セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント）」

自分が納得のいく転職を成功させる方法

方法：既卒/ニート/フリーターに特化した就職のプロに頼る

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そこでおすすめなのが、第二新卒の転職に強い「ウズキャリ」です。

新卒でブラック企業だった…と感じる企業を辞めるメリット・デメリット

メリット

新卒でブラック企業だった…と感じる企業を辞めるメリットは、以下の通りです。

デメリット

新卒でブラック企業だった…と感じる企業を辞めるデメリットは、以下の通りです。

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新卒で就いた企業がブラック企業だった…と感じた人の声

声①：長時間労働

新卒で就いた企業がブラック企業だった…と感じた人の声その1は、長時間労働についてです。

ブラック企業から言われたこと。

「残業代目当てで長時間残業したんだろ」

そういうのは残業代を払ってから言ってください。

月160時間以上残業させておいて、1円も残業代払ってくれなかったくせによく言えましたね。

— N本@ブラック企業と裁判予定 (@nmotoshachiku) November 15, 2023

長時間残業から上がって、胃痛はするけどお腹は減っております…

目の前に温かいごはん出てこないかなぁ…😓
それより疲労による睡魔が勝つかも💤
お家まで誰かに運んで欲しい…_(┐「ε:)_ﾊﾞﾀｯ

— Curious K (@Curious28534245) November 16, 2023

「部活動の顧問を断れる環境を」
部活動に特化した教職員組合を結成
長時間・残業代なしで負担大と指摘#FBSニュース #福岡 #部活動#福岡部活動問題レジスタンス

👇👇ニュースはこちら👇👇https://t.co/LO4h86aXD5

— FBS福岡放送ニュース【公式】 (@FBS_NEWS5) November 16, 2023

声②：パワハラ・セクハラ

新卒で就いた企業がブラック企業だった…と感じた人の声その2は、パワハラ・セクハラについてです。

すごくナーバスな話と思います
私自身職場でパワハラを受けた為、心療内科の診断書を人事に投げて別部署の窓際に移りましたし、カウンセリングと投薬治療は10年たっても続いています
正直番組にすら伝えられない傷を負った方もリスナーに居られる事は伝えたいです
#TBSスタンバイ @2

— とんまのまんと💙💛 (@mmantle3) November 15, 2023

私が受けたパワハラは、この会社では氷山の一角です。
最近も、運転士を長時間に渡り監禁し、土下座までさせて退職強要をし、辞めさせる事案まで発生している状況です。

人手不足と騒がれているなか、この様な事が行われている事は異常としか言いようがありません、、、

— @パワハラ被害者は２度泣かされる (@marumo_fight) November 12, 2023

職場の男
お腹つついてきて、相撲取りみたいな感触だったな、とか言われた
冗談だとは言え、まじで不快

今まで口でセクハラ地味たのは適当に受け流してたけど、触られんのはまじ無理。。

これからどう接しようかな
整備の長だから、仕事お願いすることもあるし、穏便に済ませたいけど許せない。。

— さくさく👩🌸 (@sakusakuninja) November 15, 2023

声③：仕事を辞めさせてもらえない

新卒で就いた企業がブラック企業だった…と感じた人の声その3は、仕事を辞めさせてもらえないことに関するものです。

仕事辞めたいのに辞めさせてもらえないときはどうしたらいいの？

— 只野SAKULA (@sakula90601093) April 12, 2023

今いるブラック企業辞めさせてもらえないと言う話を聞きました。
仕事はどうなるんだとか威圧的なこと言われると思いますが会社のことしか考えないブラック企業は早めに抜けることをお勧めします。
30歳過ぎてくると本当に仕事の選択肢が減ってずっとブラック企業から抜けられなくなります。

— シーキングベストウェイ (@seekingbestway) October 22, 2022

酔っ払ってるので愚痴ります(見たくない人はスルーで)
ずっと仕事辞めたいのに辞めさせてもらえない。
今日も辞めたい話したら上司に｢その話されると辛いからしないでよ｣って言われた。
え、仕事って辞めたい時に辞められるもんじゃないの？かれこれ辞めたいと思ってから何年？(続きます)

— 舞㊱ (@masamai0704) January 10, 2023

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「新卒　ブラックだった」に関するよくある質問

質問①：新卒で入社した場合、最短でいつ辞められる？

「新卒　ブラックだった」に関するよくある質その1は「新卒で入社した場合、最短でいつ辞められる？」です。

結論として、契約期間の定めがない契約においてはいつでも退職をすることが可能です。

また、民法627条1項によると退職の申請は2週間前までと定められています。

以上より、2週間あれば新卒でも退職をすることが可能です。

質問②：新卒で辞めても、失業保険ってもらえるの？

「新卒　ブラックだった」に関するよくある質その2は「新卒で辞めても、失業保険ってもらえるの？」です。

失業保険は、退職するタイミングによって失業保険が受けられる場合と受けられない場合があります。

というのも失業保険の受給条件は以下のようになっているからです。

被保険者期間というのは、会社の社会保険に加入している期間のことなので、1年以上働いていることが失業保険の受給要件になります。

したがって、新卒入社から1年以内で退職してしまう場合は、失業保険が受給できない点で注意が必要です。

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まとめ：ブラック企業かどうかを見極めるのは難しい！困ったときは第三者への相談がおすすめ

最後まで、ご覧いただきありがとうございました。

新卒で入った企業がブラックだった場合について、詳しく知っていただけたでしょうか？

もし、実際に自分が新卒で入った企業がブラックだった場合は、この記事を参考に行動してみてください！